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t検定 テキストの違いで点数は異なる?
こんにちは。伊川(@naonaoke)です。
前回は、ラーメン屋の食べ比べの結果をt検定を使って調べました。
結果に、大差はないという結果でした。
今回は、会社で、ACCESSのMOSの試験合格のために、異なったテキストを利用して研修をします。
講師は、同一人物とします。
その時に、平均点に差があるのかということを検証します。
前回は、同一人物が、食べ比べをしました。
つまり、対応するデータでということになります。
今回は、1回目の試験で、社員をランダムに2名を抽出して、得点の平均を比べます。
私は、MOS試験は受けたことがないので、難易度はわかりません。
金額が、15,000円なので、受験を迷っています。
お金がないわけではないのですが、いずれ、は受験したいと思っています。
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- Excelで統計学を勉強している人
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このブログを、読み終わるころには・・・・
t検定は、何をやるのかということが理解できます。前回は、対応のあるデータ、今回は、対応の無いデータでt検定を行います。
そして、その検定結果が、本当に意味があるのかということを検証します。
今回の帰無仮説
今回の帰無仮説は、母集団の平均は等しいという仮説になります。
帰無仮説による、仮説が正しければ、平均は等しいわけですから、どのようなテキストを使っても差はないということになります。
しかし、帰無仮説が否定されるならば、平均は等しくないので、テキストによって得点差が大きくなるため、帰無仮説が否定されます。
帰無仮説とは、否定したい仮説と思ってください。
正しいことを証明すするより、間違ったことを証明することの方がカンタンです。
つまり、本当に証明したいことは、異なったテキストを利用すれば、平均点に差がでるということを証明したいのです。
だから、帰無仮説において、母集団(受験した社員)の平均(MOSの得点)は、等しいと仮定するのです。
対応しないデータのt検定 作業手順 その1 データベース確認
上の図のような結果とします。
平均点にあまり差はないように思われます。
しかし、その平均が本当に正しいのか?という問題です。
相加平均しか知らないと、その情報にカンタンにミスリードされていまいます。
結果、とんでもない方向に導かれ、取り返しがつかないことになります。
対応しないデータのt検定 作業手順 その2 T.TEST関数をつかう
今回もT.TEST関数を使います。
どちらかの平均に差があるときは、片側検定を使います。
差があるか、どうかを調べるときは、両側検定を使います。
今回は、どちらのテキストが優れているか?
この差を調べますので、片側検定を使います。
また、まったく別の社員が受験をしましたので、対応のないデータになります。
結果は、0.048585 となりました。
対応しないデータのt検定 作業手順 その3 0.048585 が意味するものは?
T.TEST関数が、算出した0.048585424は、何を意味するのでしょうか?
帰無仮説(母集団の平均差は等しいという仮説)を棄却するのが、間違いという数値です。
つまり、帰無仮説(母集団の平均差は等しいという仮説)棄却するのが、間違いなのは、約4%の確率なので、棄却しても問題無という結論です。
これが、敢えて捨てたい仮説をたてて、判定すると言う意味です。
帰無仮説を捨てるわけだから、母集団の平均に差があるということです。
相加平均では、Aテキストの平均が、72.3点、Bテキストの平均が、77.4点なので、あまり大差はないような気がします。
特に、Aテキストの営業マンが、優秀なら、テキストの中身など関係なく、Aテキストを発注するのではないでしょうか?
これが、いわゆる感覚値なのです。
T.TEST関数がはじき出す数値の意味を理解しておけば、中身のあるテキストを発注することができます。
対応しないデータのt検定 作業手順 その4 T.TEST関数の尾部
T.TEST関数において、検定の種類が「1」のとき、
T.TEST関数の結果が、0.01~0.05の時は、母集団に平均差がないと言えますが、
T.TEST関数の結果が、0.05以上の時は、母集団に平均差があるとは言えません。
このような結果が成り立ちます。
ここがポイント
このt検定は、キャンペーン実行前と、キャンペーン後の売上において、本当に意味のあるキャンペーンなのか?このようなことも判別できます。統計学を理解することで、余計な経費も削減できます。
まとめ
自分で勉強していて、少しわかりにくい分野でしたが、できるだけ、わかりやすく説明したつもりです。
今回も最後で読んでいただきありがとうございました。
今回のサンプルファイルは、No196です。
わからない事を延々と考えるのは、無駄です。
- なんで作動かないの?
- もうやだ!VBAなんか嫌い!
- ネットで調べても情報がない!
必ず作動するコードが、ここにあります。